東北大学

東北大学法科大学院メールマガジン

第204号  2024/4/5

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◇掲載内容
(1)東北大学法科大学院 新入生オリエンテーション開催
(2)東北大学法科大学院 2024(令和6)年度シラバスの掲載
(3) 「ロースクールへ行こう!2024 ロースクール説明会&懇談会」のお知らせ
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(1)東北大学法科大学院 新入生オリエンテーション開催

新年度を迎え、4月2日(火)に東北大学法科大学院において新入生オリエンテーションが開催されました。
法科大学院長の嵩さやか教授によるご挨拶をメルマガ読者の皆様にもお届けします。

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2024(令和6)年度新入生オリエンテーション 院長あいさつ

新入生の皆さん、東北大学法科大学院へのご入学、誠におめでとうございます。本法科大学院の教職員一同、皆さんの入学を心より歓迎いたします。
これから始まる法科大学院での生活に、期待とともに、多少の緊張を感じていることと思いますが、私からは、法曹を目指す皆さんに、本法科大学院において、どのように過ごして頂きたいかについて、2つの点に絞ってお話ししたいと思います。
まずは、本法科大学院が養成することを目指す「優れた法曹」となるために、法律学の基礎と真髄を、主体的な学修でもって会得して頂きたいと思います。単に法律を勉強することと、法曹として社会で活動することとの大きな違いは、法曹は、具体的な法的紛争について、それぞれの立場に従って、一定の結論を出す必要があるということ、しかもその結論は、自分ではない、誰かの権利利益に影響を与える、ということではないかと思います。学生として学んでいるうちは、自分の成績についてのみ跳ね返ってきますが、法曹となると、他人の権利利益に影響することとなり、当然、責任が重いということになります。
そして、その「結論を出す」というのは責任が重いというだけでなく、難しい判断に迫られることが多々あります。具体的な事案は、規範への当てはめにおいて、実に「際どい」ものが少なくなく、適用すべき規範の本質を理解しているかが問われることになります。知っているはずの規範なのに、具体的事案の前で、どのように解釈・適用してよいかわからない、ということはよく生じます。法曹は、「難しい事案ですね」と言うだけでは済まされなく、常に妥当と思われる結論を自分の責任で導く必要があります。難しい事案についても、近い将来自分が結論を出さなければいけない立場に立つことを意識しながら、これまでどのような事案が争われ、それに対して、どのような解釈がなされてきたのかを、繰り返し学修することが大切だと思います。実務に就いたときに遭遇する未知の「際どい」事案にも対応しうる法理論の本質を会得できるようになるため、事案と法規範とを常に往復しながら、自分の頭で納得するまで突き詰めて考える姿勢をぜひ養っていただきたいと思います。もちろん、分からない点は教員に質問すれば、一緒に考えますので、積極的に対話することをお勧めします。
第2は、他の学生とコミュニケーションをとって頂きたいと思います。もちろん、勉強のスタイルは人それぞれですが、コミュニケーションをとることには2つの意義があると思います。1つは、先ほど言った主体的学修にとって、同級生との対話は非常に有益であるということです。分からない点を共有するといっても、何が分からないのかを表現するには一定の頭の整理が必要です。自分が理解していること・していないことを言葉で表現することは、言葉を用いた規範である法律を学ぶ者にとっては、非常に重要なトレーニングになると思います。2つ目の意義は、法曹は人、特に往々にして困難な状況に置かれた人と関わる仕事であるということです。多様な状況にある当事者が何を主張しているのか、何にこだわっているのかなどを汲み取ることは、事案の解決に必要なことが多いでしょう。法科大学院では、それぞれのペースで、他の学生と対話を行い、切磋琢磨して頂きたいと思います。
たしかに法曹への道は、決して容易ではないですが、法を学ぶということは、社会における人々の共生を実現する営みの一翼を担うことを意味します。法科大学院では、ぜひ「法によって社会を支える」という気概をもって、勉強や学生生活を充実したものにしていただきたいと思います。法科大学院の教員は皆、法律学が好きで教育熱心ですので、学修面あるいは生活面でも困っていることや、学問上の疑問など、どうぞ遠慮なくぶつけていっていただきたいと思います。そのために、我々教職員は皆さんの学修をできる限りサポートしていきたいと思いますので、法学の勉強を一緒に頑張っていきましょう。
それでは、これからの皆さんの法科大学院での学びが充実したものとなることを願い、挨拶に代えさせていただきたいと思います。

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(2) 東北大学法科大学院 2024(令和6)年度シラバスの掲載

東北大学法科大学院のウェブサイトでは、2024(令和6)年度シラバスを掲載しています。
法科大学院での教育内容は、法科大学院の受験をお考えの方や法曹分野にご関心のある方にも興味深い内容だと思います。下記のリンク先URLの内容をご参照ください。

シラバス

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(3) 「ロースクールへ行こう!2024 ロースクール説明会&懇談会」のお知らせ

日時:4月20日(土)13:30~17:30(出入り自由)
参加方法:以下のウェブサイトより事前申込み(参加費無料)
https://www.lskyokai.jp/caravan/

オンライン(Zoom)で開催しますので、ご自宅から参加可能です。

東北大学法科大学院は第2部のライブ懇談会に参加しています。また、第1部の「ロースクール在校生に聞く」では、東北大学法科大学院の学生が出席する予定です。法科大学院に関心のある法学部生は、奮ってご参加ください。

詳しくは、以下のリンク先URLの内容をご参照ください。

「ロースクールへ行こう!2024☆ロースクール説明会&懇談会」(東京会場)

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◇東北大学法科大学院ウェブサイトにアクセスしてみてください!

東北大学法科大学院についての各種情報を見やすく掲示しています。
アドレスは以下のURLです。ぜひご覧ください。

http://www.law.tohoku.ac.jp/lawschool/

◇東北大学法学部・法学研究科では、twitterでの情報発信も行っています!

東北大学法学部・法学研究科 Twitter
@Tohoku_Univ_Law

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発行:東北大学法科大学院広報委員会

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