東北大学

東北大学法科大学院メールマガジン

第189号  4/11/2022
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◇掲載内容
(1)東北大学法科大学院 新入生オリエンテーション開催
(2)東北大学法科大学院 2022(令和4)年度シラバスの掲載
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(1)東北大学法科大学院 新入生オリエンテーション開催

新年度を迎え、4月5日(火)に東北大学法科大学院において新入生オリエンテーションが開催されました。
法科大学院長の佐々木弘通教授によるご挨拶をメルマガ読者の皆様にもお届けします。

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2022(令和4)年度新入生オリエンテーション 院長あいさつ

法科大学院長の佐々木弘通と申します。新入生の皆さん、東北大学法科大学院へのご入学おめでとうございます。本年度は、未修者コースに18名、既修者コースに43名の新入生をお迎えいたします。既修者コースには、昨年から始まった、学部の法曹コース学生を対象とする入試制度である法曹基礎課程特別選抜による入学者3名が含まれます。皆さんを心より歓迎申し上げます。
新型コロナウイルスの感染防止のために、今年のオリエンテーションも昨年に引き続き、短縮・簡易型での実施です。本来ならばこの場に出席して皆さんに直接お祝いと歓迎を述べるはずの、多くの同僚教員の分まで気持ちを込めて、私からお祝いと歓迎の言葉を申し上げます。
さて、本法科大学院は、設立当初から「優れた法曹」の育成を目的としています。学生便覧の東北大学法科大学院規程第1条の2を見ると、「優れた法曹」の定義が書いてあります。すなわち、①「現行法体系全体の構造を正確に理解」すること、②「冷静な頭脳」だけでなく「温かい心」を持つこと、③「社会を観察」して「そこにある問題を発見し、広く多様な視点から考察」できること、④「緻密で的確な論理展開」を行えること、⑤高い「他人とのコミュニケーション」能力を持つこと、⑥何よりも、知的エリートとしての「誇りを持ち、その責務を自覚」すること。これらはきっと、皆さん自身が「『優れた法曹』とは何だろう。」と自問自答したときに現れるイメージと、それほど違わないことでしょう。
皆さんにとっての本来の目的は、法曹になるための関門である司法試験に合格することそれ自体でなく、その関門を通った先で着実に「優れた法曹」として社会において活躍できることであるはずです。また日本社会も、そういう「優れた法曹」の育成こそを法科大学院に対して期待しているのです。
そこで皆さんはぜひ、その初心を忘れずにこれからの勉強に取り組んでください。もっともこのお願いは、地道に真っ当に勉強してください、というお願いとほとんど同じです。地道に真っ当に勉強するとは、テクストを正確に読み解いて理解すること。その内容を自分の言葉でわかりやすく説明すること。法とは規範であり、規範は正しさを内包しますが、読み解いた法理が本当に正義に適っているかを、自分の頭で考えて評価すること。そうした粘り強い思考の鍛錬を、毎日、時間をかけて繰り返すことです。それは、試験対策という名の、そのつど答えを聞いては覚え込むだけの、安易な近道をとることの対極にあります。
勉強の核心は、考えながらテクストを読む、テクストを読んで考える、という自分一人の主体的な営みにあります。一方、その核心を、教員との対話や、仲間との対話、先輩弁護士との対話が豊かにしてくれます。人と人との物理的な交流を阻害している目下のパンデミックにもかかわらず、私たちみんなが協力して、皆さん一人一人が着実に力をつけていくよう、前に進んで行きましょう。
以上をもって皆さんへのお祝いと歓迎のご挨拶とさせていただきます。

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(2)東北大学法科大学院 2022(令和4)年度シラバスの掲載

東北大学法科大学院のウェブサイトでは、2022(令和4)年度シラバスを掲載しています。
法科大学院での教育内容は、法科大学院の受験をお考えの方や法曹分野にご関心のある方にも興味深い内容だと思います。下記のリンク先URLの内容をご参照ください。
http://www.law.tohoku.ac.jp/lawschool/education/syllabus/pdf/syllabus2022.pdf

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◇東北大学法科大学院ウェブサイトにアクセスしてみてください!

東北大学法科大学院についての各種情報を見やすく掲示しています。
アドレスは以下のURLです。ぜひご覧ください。

http://www.law.tohoku.ac.jp/lawschool/

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