東北大学

東北大学法科大学院メールマガジン

第197号  2023/4/14

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◇掲載内容
(1)東北大学法科大学院 新入生オリエンテーション開催
(2)東北大学法科大学院 2023(令和5)年度シラバスの掲載
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(1)東北大学法科大学院 新入生オリエンテーション開催

新年度を迎え、4月4日(火)に東北大学法科大学院において新入生オリエンテーションが開催されました。
法科大学院長の嵩さやか教授によるご挨拶をメルマガ読者の皆様にもお届けします。

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2023(令和5)年度新入生オリエンテーション 院長あいさつ

ただいま紹介いただきました、法科大学院長の嵩と申します。
新入生の皆さん、東北大学法科大学院へのご入学、誠におめでとうございます。そして、数ある法科大学院のなかから、東北大学を選んで頂き、大変嬉しく思います。本法科大学院の教職員一同、皆さんの入学を心より歓迎いたします。
これから始まる法科大学院での2年ないしは3年の生活に、期待とともに、多少の緊張を感じていることと思いますが、私からは、法曹を目指す皆さんに、本法科大学院において、どのように過ごして頂きたいかについて、2つの点に絞ってお話ししたいと思います。
まずは、法律学の基礎と真髄を、主体的な学修でもって会得して頂きたいと思います。法科大学院で学んでいる間は、教員が課題を示し、解釈の仕方や事案への当てはめ方などを示してくれます。もちろん、法の理念や法の使い方を教わり、知識を蓄えることは、法曹となるのに不可欠なことです。もっとも、ひとたび実務につけば、事案解決に必要な事実とそうでない事実が、峻別されずに生の素材として提示され、そこから、自分で、争われているポイントを整理し、解決に必要なルールを見出し、解釈し、結論を導くことが必要になります。法科大学院での学修でも、抽象的な法理論と具体的事案の解決とを常に往復しながら、法律の細部にまで行きわたった法の理念を実感し、自分の頭で納得するまで突き詰めて考える姿勢をぜひ養っていただきたいと思います。もちろん、分からない点は教員に質問すれば、一緒に考えますので、積極的に対話することをお勧めします。
第2は、法科大学院に入学し、同じ道を志す者がともに学ぶ環境に身を置いたのですから、他の学生とコミュニケーションをとって頂きたいと思います。もちろん、勉強のスタイルは人それぞれですが、コミュニケーションをとることには2つの意義があると思います。1つは、先ほど言った主体的学修にとって、同級生との対話は非常に有益であるということです。分からない点を共有するといっても、何が分からないのかを表現するには一定の頭の整理が必要です。自分が理解していること、していないことを言葉で表現することは、言葉を用いた規範である法律を学ぶ者にとっては、非常に重要なトレーニングになると思います。また、2つ目の意義は、法曹は人、特に往々にして困難な状況に置かれた人と関わる仕事であるということです。多様な状況にある当事者が何を主張しているのか、何にこだわっているのかなどを汲み取ることは、事案の解決に必要なことが多いでしょう。とりわけ、ここ3年間はコロナ禍により、人とのコミュニケーションが十分にできない時期であったと思いますので、法科大学院では、それぞれのペースで、他の学生と対話を行い、切磋琢磨して頂きたいと思います。
たしかに法曹への道は、決して容易ではないですが、法を学ぶということは、社会における人々の共生を実現する営みの一翼を担うことを意味します。法科大学院では、ぜひ「法によって社会を支える」という気概をもって、勉強や学生生活を充実したものにしていただきたいと思います。法科大学院の教員は皆、法律学が好きで教育熱心ですので、学修面あるいは生活面でも困っていることや、学問上の疑問など、どうぞ遠慮なくぶつけていっていただきたいと思います。そのために、我々教職員も、授業や課外の活動を通じて、一緒に学び、皆さんの学修をできる限りサポートしていきたいと思いますので、法学の勉強を一緒に頑張っていきましょう。
それでは、これからの皆さんの法科大学院での学びが充実したものとなることを願い、挨拶に代えさせていただきたいと思います。

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(2)東北大学法科大学院 2023(令和5)年度シラバスの掲載

東北大学法科大学院のウェブサイトでは、2023(令和5)年度シラバスを掲載しています。
法科大学院での教育内容は、法科大学院の受験をお考えの方や法曹分野にご関心のある方にも興味深い内容だと思います。下記のリンク先URLの内容をご参照ください。

シラバス

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発行:東北大学法科大学院広報委員会

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