このたび、一般財団法人工業所有権協力センターの令和2年度「大学高専知財活動助成事業」の助成のもと、東北大学知財セミナーを開催する運びとなりました。
本セミナーは、主に東北地方の学生・教員、企業の経営者・技術者、弁護士・弁理士・知財担当者等の専門家などの間で知財情報を共有し、知財に関するネットワーク構築の礎をつくること目的にしています。
知財に関する基本的内容から先端的な法的問題まで、企業や大学の知財戦略にかかわる様々な情報を提供してまいります。知財にご興味のある方は、ぜひ情報収集の場としてご活用ください。
セミナー申込サイト
- 第1回2/10(初心者向け) https://peatix.com/event/1796034/view
- 第2回2/19(中・上級者向け) https://peatix.com/event/1796055/view
- 第3回2/26(初心者向け) https://peatix.com/event/1796069/view
- 第4回3/5(中・上級者向け) https://peatix.com/event/1796073/view
※お申し込みは、開催日の2日前まで可能です。
◆セミナーの日時・内容
◎第1回(初心者向け) 2021年2月10日(水)18:30-20:30
「しごとの成果守ります~知財制度の勘所~」
特許制度等の知的財産制度の仕組みについて、企業や大学にとっての制度の存在意義も含め、ごく基本的な事柄をわかりやすくお伝えします。また、技術開発の成果を適切に保護するための知財戦略、特許出願に当たっての留意点、最近の法改正の動向を踏まえた対応など、技術者・研究者が留意すべき実務上のポイントをご説明します。
◎第2回(中・上級者向け) 2021年2月19日(金)18:30-20:30
「知財判例から知財戦略を探る(1)」
以下のテーマについて、近時の知財判例をベースに、関連情報についてもご紹介しながら、知財戦略に活かすポイントを考察します。
- 一部に自然法則が利用されている場合の発明該当性
- 知財高判令和2年6月18日(令和元年(行ケ)第10110号)電子記録債権の決済方法事件
- 知財高判平成30年10月17日(平成29年(行ケ)第10232号)ステーキの提供システム事件
- 部分優先権の考え方、用途限定クレームの解釈など
- 知財高判令和2年11月5日(令和元年(行ケ)第10132号)ブルニアンリンク作成デバイス事件
◎第3回(初心者向け) 2021年2月26日(金)18:30-20:30
「経営や事業における知的財産の活用」
- 自社ブランドの価値向上のための活用
- 競争優位を獲得するための活用
- 自社製品を長期にわたり市場占有率を高めるための活用
- 先発・競合他社に対抗して市場に参入するための活用
事業戦略、ビジネスツール等としての知財の活用について、企業の具体例を示しながら説明をいたします。
◎第4回(中・上級者向け) 2021年3月5日(金)18:30-20:30
「実務に役立つ近年の知財判例のポイント」
- 進歩性判断における顕著な効果の考え方
- 膨大な選択肢の組合せが開示された刊行物記載発明の後願排除効
- サポート要件判断における発明の課題の認定法
- 非専用品型間接侵害における「知りながら」の要件解釈
- 均等第5要件における「特段の事情」の有無
- 均等第1要件における「本質的部分」の広狭
- 30条手続を国内優先権時には忘れてしまった場合の法上の取扱い
- パラメータ発明に対する先使用権の成立性
比較的近年の重要判例の中から実務にフィードバック可能なものをピックアップしてポイントを紹介・解説いたします。
(第5回以降:日時・内容未定)
◆参加資格・参加可能人数
知的財産に興味のある方ならどなたでもご参加いただけます。申込順に100名(予定)までご参加可能です。
◆講師
第1,2回 東北大学法学研究科 教授 戸次 一夫
第3,4回 山の手合同国際特許事務所 所長 廣田 浩一 弁理士
(第5回以降 未定)
◆使用するオンライン会議システム
Microsoft Teams(Teamsのアプリをダウンロードしていなくても参加可能です。)を予定。
◆主催/Organizer
国立大学法人東北大学(産学連携機構知的財産部(西村、飯野)、法学研究科(戸次))