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東北大学法科大学院メールマガジン第37号 09/30/2008 ◇平成21(2009)年度募集要項(再掲) 平成21(2009)年度東北大学法科大学院学生募集要項が,ホームページに掲載されております。出願書類の資料請求は,テレメールWebから行ってください。(請求方法の詳細は移動後のページ内の指示に従ってください。)
(募集要項) 平成21(2009)年度の入学試験日程は,次のとおりです。
また,新しいパンフレット(PDF)が,ホームページに掲載されております。ご覧ください。 今回は,民法U,民事特別法を担当している小粥太郎教授のエッセイをお送り致します。 定冠詞
英語に限らず、フランス語やドイツ語など、ヨーロッパの言葉には、「定冠詞」というものがあります。英語なら、定冠詞はtheです。日本語には、直接、これに対応するものがありませんから、メルマガ読者の中には、中学生・高校生のころに、「定冠詞」って何だろう(そんなものなくてもだいたい意味は通じるんじゃない?)とか、とくに作文をするときに、「定冠詞」と「不定冠詞」のどちらを使えばよいかなどについて悩んだ経験がある方も少なくないのではないでしょうか。私自身は、辞書や文法書に書いてあることはそれなりに理解できるような気がするものの、すっきり理解できないまま今日に至っています。 今回、出版に漕ぎ着けた私の本は、『民法学の行方』(商事法務刊)というものです。この3〜4年の間に、いくつかの雑誌等に掲載された私の文章のうち、ある程度内発的な動機で書かれたものを集めて仕立て直したものです。収録した6つの短編の問題関心には、かなり共通項があるつもりでした。つまり、ぼんやりとではありますが、この御時世で民法学はどうなってしまうのだろう、とか、弁護士でも裁判官でも立法者でもない民法学者は、何をすべきなのだろう、というようなことを考えていたので、この通底する関心を表現したタイトルを選んだつもりです。もっとも、このタイトルと本の中身が専門家の目にどう映るのかは想像がつきません。試しに、[仕事/遊び]×[まじめ/ふまじめ]の組み合わせで、この本がどこに入るのかを考えてみたのですが、自分でもよくわかりません。「世知辛い世の中ですが、まあ、楽しくやりましょう」というような雰囲気になっているとよいと願っています。ちなみに、本作りの途中で、タイトルの大仰さに気後れして、担当編集者にタイトルの変更を相談したこともありましたが、「一度決めたらそれで行くべし」ということで、あっさり変更申請は却下となりました。
この本で何をお伝えしたかったかについては、本の中でもさまざまな形で記しましたので繰り返しは避けることにして、ここでは、また違った観点から、本の宣伝に努めたいと思います。 書店に並ぶ数え切れないほどの法学文献の中で、私の本にどのような存在意義があるのかはよくわかりません。しかし、索引に、「定冠詞」という言葉を掲げた法学の本は、本書のほかには、たぶん、ないでしょう。この本が、日本の民法学、ひいては日本の法学一般に関心を持つ方々の目にとまることを願いつつ、宣伝文を終えることにいたします。 ◆編集後記 平成21(2009)年度東北大学法科大学院学生募集要項が,ホームページに掲載されております。新しいパンフレット(PDF)も掲載されております。出願書類の資料請求は,テレメールWebから行ってください。(請求方法の詳細は移動後のページ内の指示に従ってください。)
(募集要項) (平塚記)
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